040 町娘・村娘  お見本作文・・・明さん
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<村娘>
 普段は織物を織ったり、畑や家の手伝いをしたり、
幼い兄弟の面倒を見たりした。

 同世代の女の子達の友達の他愛ない噂に興じたりす
るのも好きだったけど。

 年に何度もない村の祭りに気合入れてお化粧して、
格好よくはないけど気立てのいい――お互い気にな
る、微妙な関係の――幼馴染の彼と一緒に踊るのをと
ても楽しみにしていた。

 そんな、どこにでもいるような村娘だった。

 何事も無ければ、彼女はこのまま単なる村娘のまま
で一生を終えただろう。
 
「どうして、こんなことが……」

 村はある日突然、滅ぼされた。

 どうしてこうなったのか。

 生き残ったのは、彼女一人だった。

 どうして。

 村を襲った一団は村人を皆殺しにする中、彼女をか
ばった幼馴染だけを殺さずに連れ去った。

 どうして。

 ――どうして。

 胸中にあるは復讐の念ではなく、決して解けぬ疑問。

 そして、これが旅立ちの決意であった。

 彼女の旅がどういうものになるか、知り得るものは
いなかった――この時は、まだ。

※この物語(文章)の著作権は明さんにあります。
 素敵なお見本有難うございますm(_)m。

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