100 レンジャー お見本作文・・・序、さん
※見終わったらブラウザを閉じて下さい。
<レンジャー>
「……血も涙もない奴じゃのぅ」

 面した相手の差し出した報告書の内容を述べた。

「何百回と精査した結果です。
これしか方法がございませんでした。
お詫び申し上げます」

 翅の唸りで直角に折れた背骨を反り返らせる。

「分かってないのぅ。
これを、お前さんのような者が提案し、
また遂行するのか、と言っているのじゃ。
その髪に失礼じゃぞ?」

 灯らぬ暖に反して、
後ろで一束の髪は腰まで届いていた。

「……英智に男女は関係ございません。
これもその実は切りたい次第なのであります。
私事に思う処あり、今に至りますが……」

 灯った暖は一瞬で消えた。

「分かった分かった。要求を呑む。頼んだぞ」

「御意」

「餞は儂が直々に手向けよう。
お前さんは唯、遂行に尽力してくれれば良い」

「ありがとうございます。
従者もさぞや至福の間に召されることでしょう」

「一つ注文する」

「それが叶いとでも?」

「遂行には更に慎重に慎重を重ねよ。
理想通りの完遂に越したことはないのじゃぞ」

「は、それは勿論――」

 再び灯った暖は、扉を前にするまで消えなかった。
※この物語(文章)の著作権は序、さんにあります。
 素敵なお見本有難うございますm(_)m。

An author of this short short is "1st,".
You must not reproduce a short short without leave.


Copyright(C)1998-2006 NYAN-NYAKO LAND All rights reserved.